古城博隆、宮野拓也
新潟県内の国道で19日に起きた車の立ち往生は解消まで2日近くを要した。大雪による立ち往生は近年、繰り返し起きており、国土交通省は事前に取るべき対策をまとめていたが、対応が難しかったという。
18日午後4時すぎ、気象庁は、新潟県柏崎市や長岡市などに大雪警報を発表。東日本高速道路は事故処理と除雪のため、付近の北陸道と関越道を通行止めにした。そのため並行する国道8号と17号に車が集中して渋滞が起き、さらに19日朝には立ち往生が発生して国道も通行止めとなった。21日朝に解除されたが、消防によると、気分が悪くなったなどとして7人が救急搬送されたという。
一連の経緯は、国交省の有識者委員会が昨年3月にまとめた大雪対策の一節と重なる。
「高速道路の早期の通行止めに伴い、並行する国道等に車両が流れ込むことによって、大規模な滞留につながる」
予防策も示されている。
「並行する国道等もあわせて通行止め予測を発表し、繰り返し、外出の自粛や広域的な迂回(うかい)を呼びかけるべき」
立ち往生「徹底的に回避する」はずが…
実際に昨年1月の大雪で、九…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル